夢の中に住む人

日々の生活で気になったことなど

夏休み子ども科学電話相談(8/4)その3

8/4放送分 その3

 

Q
どうして牛のおしりに手が入らないと牛のお医者さんになれないのですか?
A
・人は体の外側からお腹をさわることで肝臓とかお腹の様子が大体わかるの。
・牛の生まれたての赤ちゃんの体重はね、30キロから40キロもあるんだ。それを産むお母さんだから、もっともっと体も大きい。表面から触っただけでは、子宮って言うんだけどそこの病気をお医者さんは見なきゃならないんだけど、それがわからない。
・直腸の膜を通して触るとね、卵巣なんかも手で触ることが出来る。そうやって診察するんだよ。そうしないと牛のお医者さんになれない。模型でやったんだよ。
・最初手首はすっと入ったんだよ。肘までもはいった。ところが肩までいれないと卵巣に届かないのさ。いれなきゃダメだと思ってグゥッといれたの。牛ギャーッて鳴くんだよそしたら先生がとんできてね、小菅なにやってるんだ!こんなの入るわけ無いじゃないか!ってね。(腕が太い小菅先生)
・それで牛のお医者さんになる夢はついえたね。おじさんずっと柔道やってたんだよ。
旭山動物園で獣医を募集してるとわかった。これを教えてくれたひとの言葉おじさん今でも忘れない。「小菅、ゾウの尻は牛よりデカイぞ!」と言ったんだよ。この一言でおじさん旭山動物園で働くことになりました。

 

 

Q
ニワトリが生む卵はヒヨコになる卵とならない卵があるのはどうしてですか?
A
・食べようと思ってた卵からヒヨコがでてきたら?「たべたくなくなっちゃう!」だから、おかあさん、メスだけを集めたところにオスが混じらないように判別するのが大事。
・鳥のなかで一種類だけ、七面鳥はお父さんのいない卵でもヒヨコが出てくることがあるってわかってます。それってすごく特殊な場合。

 

Q
なんで昆虫の血は緑や透明なんですか?
A
・君が見たのはカイコ。それが緑に見えたのは、たぶん食べてた葉っぱの色。多くの昆虫の血はうっすらした緑色が多い。
・人間の血は酸素を運ぶんだけど、ヘモグロビンと言ってね鉄の成分が入ってます。それが酸素とくっついて赤くみえます。昆虫の場合はそれが銅なの。ヘモシアニンという物質です。
・ヘモシアニンは酸素とくっつくと青くなる。でも大量にないと人間の目には見えない。

 

Q
なぜ同じ肉食恐竜なのにツメが2本のと3本のがいるのですか?
A
・4本のも5本のもいるよね。
・モノニクスって、爪が1本しかなかったりするんだよね。2本は?アルバートサウルス、ゴルゴサウルスとか、ティラノサウルスの仲間なんだけど、バルアってのだったり、研究中でテルジノサウルスで2本指のがあります。
・1本指から5本指の恐竜まで色々いた2本指の仲間は、ティラノサウルスの仲間や、鳥じゃないかとも言われてる化石や、まだ研究中で未公表のテリジノサウルスの仲間なんかもそうで、みんな腕が短いあんまり腕を使わないから、指の本数も減ったんじゃないかと言われてる。
・サルの仲間にも、みんな5本指かと思ったら4本指のサルもいる。

 

Q
動物には利き手や利き足はありますか?
A
・明らかに利き手があるだろうと言われてるのは猿の仲間。
・どうも左手をよく使ってるように見える。オランウータンも道具を使ってエサを取るというのをやらせてたんだけど、メスは二頭とも左を使ってた。オスは右手を使って絶対左を使わない。ということは利き手はあるんだよね。これ例数が少なすぎるけど。
・人の場合右利きの人が多いのは言語を司る左脳が発達していることと関係があるのかもしれない。
・オウムで、種類によって、右ばかり、左ばかりを使うと分かってる。これは、目が関係していて、餌を右で見てると右足で食べる。左目で見てると左足で食べるということが分かっている。

 

Q
鳥は他の動物よりも頭が悪いんですか?
A
・鳥、頭いいでーす!
・例えばミヤマオウムって鳥がいるんだけどすごーくいたずら好きなんだよね。人間の食べ物を勝手に持っていったりとか、カチってしまるゴミ箱を勝手にあけたり、自転車をパンクさせたりネジを外しちゃったり。
・あまりにも頭が良くて人間に迷惑をかけたので、人間に駆除されちゃったの。羊を集団で襲って食べたりしてたの。すごいよねぇ。それで退治されちゃってすごく数が少なくなっちゃった。
シジュウカラの仲間は牛乳瓶の蓋を開けて飲む。
・鳥が頭が悪いっていうのは、ただの悪口で、ほんとはそんなことないので。野生の世界はとても厳しいので、ほんとに頭が悪かったら生き残れない。
・知恵があるからこそ野生で生き残ってるんだよね!

 

Q
ジュラ紀白亜紀には群れで行動する恐竜がいたようですが、群れで行動するメリットとデメリットはなんですか?
A
・植物食の恐竜であればメリットはよくわかると思います。獣脚竜類も集団だとエサを捕まえやすいというのはあると思います。デイノニクスなんかも集団でしとめてたのはあるよね。植物食の獣脚類も集団で行動してた。これは完全に身を守るため。
・デメリットのひとつはエサを分けなきゃいけない。植物食の恐竜も、ケンカじゃないんだけどその中で取り合いになっちゃう。そのバランスで単独で行動するのかどうかというのがある。
・学習っていうことがあって、他の個体がやってることを見てできるようになるっていうことがあるので、その個体にはメリットがあるけど他の個体には真似されるだけでメリットがないということがあるかもしれません。

 

Q
なぜツバメは一度使った巣を修理してまた使うんですか?
A
・僕ら人間でも壁に土をくっ付けて巣を作るって大変。使えるなら使ったほうが得なんだよね。虫を取ってくる時間もたくさんとれるよね。すごく良いものが出来てるから、スズメとか他の鳥に乗っ取られちゃうこともあるんだよ。
・キツツキが使わなくなったあとでその巣を他の鳥が使うこともあるし。あるものはどんどん使って、そのぶん作る時間を他のことに回して、野生の生物は生きてるんだと思います。
・良い巣は敵に襲われにくいから、他の鳥が使うこともあるんだよ。カワセミは穴を掘って巣を作ります。同じ巣を使うと寄生虫がわいたりすることもあるから、使い続けるのがよくない場合もある。

 

Q
恐竜の化石が初めて日本でみつかったのはいつですか?
A
・1978(昭和53年)、岩手県でみつかったモシリュウ。でも、山口県から見つかったのは52年前に見つかって、最近発表された。でも、ニッポノサウルスは1936年に樺太で見つかった。いまはロシアだからちょっと、「日本」と言い切れない。
・ニッポノサウルスの標本は北海道大学にあるんですけど、むかわ竜と同じハドロサウルス科っていう植物をたべていた優しい恐竜です。北海道っていうのは恐竜研究の発祥地です。

 

Q
昆虫で生まれたときの形のまま大きくなるのと、形が変わるのがあるのはどうしてですか?
A
・昆虫はものすごく数の多いグループ。形が変わらないカマキリとかは「不完全変態昆虫」形が変わるチョウとかは「完全変態昆虫」一番のポイントはサナギの時期があるかどうか。
・昆虫の9割はさなぎの時期を過ごす。それで色々な環境に適応することができる。
・幼虫のときは食べることに専念し、大人になったら繁殖することに専念する。昆虫のほとんどはサナギの時期を持つタイプ。それによって環境に適応しやすくなって、いろんなところに多くの昆虫が住んでいるんです。

 

感想
・名言出ました!「ゾウの尻は牛よりデカイぞ!」
・人間は鉄分補給するけど昆虫は銅分補給するのかな?
・三歩で忘れる鳥頭。
・生まれ変われるならツバメになりたい。